「素人エンジニア」を自称する私ですが、ようやく「Git(ギット)」という大きな壁を乗り越えることができました。
すでに使いこなしている方には当たり前の内容かもしれませんが、私と同じように「FTPで十分じゃない?」「Gitってなんか難しそう……」と足踏みしている方の参考になれば幸いです。
自宅と会社、環境の行き来が「実に面倒くさい」
これまで、自宅のデスクトップと会社のPC、そして外出用のノートPCで開発環境を共有するのは一苦労でした。
一番シンプルなのは htdocs フォルダを外付けSSDやUSBメモリに入れて物理的に持ち運ぶ方法ですが、これを忘れた時の絶望感といったらありません。
そのため、私は長らく「Xserverの本番環境」を介して、FTPで常にデータをアップロード・ダウンロードして同期させていました。
自宅で修正してはXserverへ上げ、会社に着いたらまずFTPで落として……。
知っている人から見れば「なんて非効率な!」と驚かれるような、まともなITエンジニアとは言えない方法で何とかやりくりしていたのです。
一度はCursorからSSH接続を試みたこともありましたが、Gitの概念(PushやPullなど)が理解できず、結局半年以上も挫折したまま。
しかし最近、AIのおかげで作成するプログラムやサイトが激増し、いよいよ管理が限界に。「社員はGitGitとうるさいけれど、よく分からんから放置!」というわけにもいかなくなり、重い腰を上げて乗り切ってみることにしました。
Gitってそうなんや…「クラウド上のHDD+履歴管理」なんや!
結局のところ、Gitとは「外部にソースコードを置けるクラウド上のHDD」のようなものだと理解したら、一気にハードルが下がりました。
「それならOneDriveでいいやん」とも思いましたが、Gitはそこからさらに「いつ、誰が、どこを直したか」という履歴管理が超優秀。しかも、エディタからコマンドを打つだけで、ローカル(自分のPC)とリモート(クラウド)の間で一瞬でデータを交換できるのです。
よくネット上のプログラムをダウンロード(Clone)する時にGitを使っていましたが、あれは特別なサービスではなく、誰でも無料で自分専用の場所を持てるものだったのですね。お恥ずかしい限りです。
私の環境とやりたいこと

開発環境
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エディタ:Cursor(AI搭載の最強エディタ)
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ローカルサーバー:XAMPP(Windows環境)
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サーバー:Xserver
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場所:自宅、会社、ノートPCの3拠点
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言語:PHP(ホームページ、WEBシステム)、Python、Arduino
やりたいこと
「どこでも、いつでも、最新のコードでプログラミングができる状態」を作ること!
ステップ1:Gitの準備
1. GitをローカルPCにインストール
まずは、自分のパソコンでGitコマンドが動くように、本体をインストールします。
※私はWindowsユーザーなので、設定は深く考えず「次へ(Next)」を連打して終わらせました。これだけで準備完了です。
2. GitHubに登録して「場所」をもらう
今回は世界標準の「GitHub」を使います。無料でアカウント登録でき、自分だけのプライベートな保存場所(リポジトリ)を確保できます。
3. リポジトリ(保存場所)を作る
ブラウザでGitHubにログインし、新しい「リポジトリ」を作成します。
「リポジトリって何やねん、フォルダでええやん」と思いつつ、ここは慣れるしかありません。
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画面右上の「+」アイコンから「New repository」をクリック。
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リポジトリ名(例:
qumcum.com)を入力。 -
他人に中身を見られないよう「Private」を選択して、一番下の「Create repository」を押します。
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表示されたURL(
https://github.com/~.git)をコピーしておきます。これが今後の送り先になります。
ステップ2:ローカルのコードをGitに投げる準備
ここからは、お気に入りのエディタ「Cursor」のターミナル(Ctrl + @で開くやつ)での操作です。
1. Cursorで対象フォルダを開く
C:\xampp\htdocs\qumcum.com など、管理したいプロジェクトのルートフォルダを開きます。
2. 除外ファイルの指定(.gitignore)
Gitは巨大なファイルを扱うのが苦手です。例えば、動画ファイル(mp4)やバックアップファイルを全部上げると、すぐに重くなってしまいます。
そこで、ルート直下に .gitignore という名前のファイルを作り、管理したくないフォルダを書きます。
私の場合は /movie/ フォルダ以下を対象外にしたいので、ファイル内に1行だけこう書きました:
Plaintext
/movie/
3. Gitの初期化【git init】
「このフォルダをGitで管理するぞ!」という宣言です。
PowerShell
git init
これを打つと、フォルダ内に隠しフォルダの .git が作られ、履歴の記録がスタートします。
4. 状態の確認【git status】
「今、どのファイルが管理されてる?」を確認します。
PowerShell
git status
先ほど除外した movie/ フォルダがリスト(赤文字)に出てこなければ、設定成功です。
5. ファイルの確定準備【git add .】
「次回の保存(コミット)に含めるファイル」をリストアップします。これを「ステージング」と呼びます。
PowerShell
git add .
※ .(ドット)は「全部」という意味です。実行後にもう一度 git status を打つと、文字が緑色に変わっています。
6. メッセージと共に記録【git commit】
現在の状態を履歴として確定させます。
PowerShell
git commit -m "Initial commit"
-m の後ろには「何をしたか」のメモを書きます。今回は最初なので「最初の保存」という意味の慣習に従いました。
7. リモートへアップロード【git push】
いよいよGitHubへ送信します。
※初回だけ、先ほどコピーしたURLを登録(git remote add origin URL)する必要があります。
PowerShell
git push -u origin master
これでGitHub上に自分のコードが同期されました!ブラウザでGitHubを更新して、ファイルが並んでいれば大成功です。
他のパソコンで同期する方法【pull】
会社やノートPCで続きを書きたい時は、そのPCの対象フォルダでこう打つだけ。
PowerShell
git pull origin master
これで最新のコードがガサッと降ってきます。FTPでチマチマ落としていたあの時間は何だったのか……。
まとめ:Gitコマンド一覧
| コマンド | 機能 | パラメータ例 |
git init |
Git管理の開始(最初だけ) | なし |
git status |
変更ファイルの確認 | なし |
git add . |
保存するファイルを予約 | .(全部) |
git commit |
履歴をローカルに保存 | -m "メモ内容" |
git push |
GitHubへアップロード | origin master |
git pull |
GitHubから最新をダウンロード | origin master |
git diff |
変更箇所の比較 | master origin/master |
開発の基本サイクル
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作成・修正:コードをガシガシ書く。
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git add .:「この修正、保存リストに入れて!」 -
git commit -m "...":「よし、保存完了!」 -
git push:「GitHub(クラウド)にも同期して!」
この流れさえ覚えれば、もうSSDを忘れて冷や汗をかくことも、FTPの同期ミスでコードを先祖返りさせることもありません。
「素人エンジニア」の私でもできたので、ぜひ皆さんも挑戦してみてください!

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