Geminiが動かない・画像サイズが違う時の対処法|AIが不機嫌な原因を徹底解説

技術&プログラミング

「昨日と同じはずなのに、今日は全く使い物にならない」——AIを使っていると、そんな壁にぶつかって投げ出したくなる日が必ずあります。

特に、漢字が化ける、アスペクト比を無視する、要約が支離滅裂になるなど、昨日までできていたことが突然できなくなる現象は、ユーザー側の操作ミスではなく、AIというシステムの根源的な仕組みに由来することがほとんどです。

この記事では、AI(Gemini)がなぜ「日によって不機嫌になる」のか、その技術的背景と、腹が立つ日の具体的な対処法はないかをさぐってみます。

AIが「日替わり」で挙動を変える4つの真実

AIは電卓のように「1+1=2」を常に返す決定論的な機械ではありません。膨大な確率計算の上で「もっともらしい言葉」を選んでいる、極めて流動的なシステムです。

1. 「温度感(Temperature)」というゆらぎ

AIの出力には「サンプリング」という工程があります。同じプロンプトを入力しても、AI内部では毎回サイコロを振っているような状態です。

  • 決定論的ではない: AIは次に続く単語を「確率」で選びます。昨日までは80%の確率で正解を選んでいたのが、今日はたまたま15%の確率で存在する「ハズレ」の道筋を選び続けてしまうことがあります。

2. モデルのサイレント・アップデート

Googleのようなプラットフォーム側では、ユーザーに通知することなく、推論効率の改善や安全性の強化のためにモデルの微調整(Fine-tuning)を頻繁に行っています。

  • 副作用: フィルターが強くなりすぎて指示を拒絶したり、特定の言語処理能力(漢字の正確性など)が一時的に低下したりすることがあります。これが「昨日までできていたのに」の正体です。

3. コンテキスト・ウィンドウの目詰まり

同じチャットの中でやり取りを続けると、過去の文脈が重荷になり、新しい指示(「16:9で」など)が優先順位を下げられてしまうことがあります。これを「ロスト・イン・ザ・ミドル(文脈の中だるみ)」と呼びます。

4. 生成画像モデル(Imagenなど)の特性

画像の比率が1:1に固定されてしまう、あるいは文字が崩れるのは、画像生成モデルが言語モデルとは別の「拡散モデル」という仕組みで動いているためです。プロンプトの解釈がわずかに変わるだけで、生成ロジック全体が崩れる繊細な領域です。

腹が立つ日の「AIデトックス」5段階活用術

AIが不機嫌な日に、力技で解決しようとするとストレスが溜まるだけです。以下のステップで「仕切り直し」を図りましょう。

ステップ1:チャットを「完全に」新しくする

ブラウザのキャッシュクリアも有効ですが、最も重要なのは「新しいスレッドを立てる」ことです。AIは前の会話の失敗を引きずります。真っ白な状態から、最も重要な条件(例:16:9であること)を最初に伝えることで、優先順位を再認識させます。

ステップ2:プロンプトに「強力な制約」を加える

いつも通りの指示が通らないなら、AIが無視できないレベルまで強調します。

  • 画像比率: 「アスペクト比は必ず16:9。1:1は厳禁。横長でなければならない」と、肯定文と否定文を重ねて記述します。

  • 漢字: 「画像内のテキストは一切不要」とするか、逆に「一文字ずつ正確に描写せよ」とステップバイステップで命じます。

ステップ3:役割(ロール)をリセットする

Gemや通常のチャットでも、「あなたは世界最高峰の画像編集者です」「あなたは論理的思考の専門家です」といった役割を冒頭で再定義してください。これでAIの「思考のレール」を矯正できます。

ステップ4:時間を置く(日を改める)

冗談のように聞こえますが、「明日やる」はAI活用の正攻法です。 サーバーの負荷状況や、サイレント・アップデート直後の不安定な状態は、数時間から1日経つと解消(あるいは安定)することが多いからです。AI側の計算リソースが逼迫している時間帯は、推論の精度が目に見えて落ちることがあります。

ステップ5:別のモデル(ツール)に浮気する

AIはGeminiだけではありません。ChatGPTやClaudeなど、代替手段を常に持っておくことで、「今日はGeminiがダメな日だから、こっちを使おう」と精神的な余裕を持てます。

AIと「共存」するためのメンタル・モデル

AIは「完璧なツール」ではなく、「優秀だがたまに泥酔するパートナー」だと考えましょう。

今日のGeminiがダメなのは、あなたのプロンプトが下手だからでも、PCが壊れているからでもありません。ただ、AIという巨大な確率の海が、今日だけは少し荒れているだけです。

「AIの不機嫌は、私のせいではない」

このマインドセットを持つだけで、AIツールとの距離感がぐっと楽になります。

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