Arduino IDEでQumcumPRO(ESP32)を完全セットアップ!LED点滅まで最短5分

Programming

要点まとめ

  • ESP32互換ボードQumcumPROならジャンパ線なしで学習スタート
  • Arduino IDEのボードマネージャに ESP32 用 URL を追加しライブラリを一括導入
  • USB 接続 → ツール › ボード/ポート を QumcumPRO に合わせれば準備完了
  • LED を 1 秒周期で点滅させる「L チカ」で動作検証 ―― “動けば次へ進め” が鉄則
  • ハマりやすいエラーと回避策、用語ミニ解説、FAQ を掲載 ― 詰まったらまずここを確認

ESP32をサクッと試す ― QumcumPROとは

ESP32-DevKitC をベースに開発された QumcumPRO は、RGB LED/温湿度センサー/モータードライバなど IoT 学習で「まず欲しい」周辺回路を全部のせしたオールインワン実験ボード
ブレッドボード配線ゼロで始められるので、配線ミスによるハード起因のバグ切り分けに悩まされないのが最大のメリットです。

QumcumPRO 基板外観
QumcumPRO の基板。RGB LED・各種センサーをオンボードで完備

Arduino IDEの準備

IDE がすでにインストール済みという前提で進めます。
まだの場合は公式サイトや多数の解説記事を参考に、まず IDE 2.x を導入してください。

ボードマネージャ設定

ファイル › 環境設定 を開き、追加のボードマネージャの URL に下記を追記します。

https://dl.espressif.com/dl/package_esp32_index.json

複数 URL を並べるときはカンマ区切り。追記したら OK を押して閉じます。

ESP32ライブラリのインストール

  1. ツール › ボード › ボードマネージャ を開く
  2. 検索窓に esp32 と入力
  3. esp32 by Espressif SystemsInstall

数分で完了。これで IDE が ESP32 系ボードを認識します。
null

QumcumPRO と PC を接続

null
USB-C ケーブルでボード背面のポートと PC を直結すると自動でドライバが認識されます。次に:

  • ツール › ボードESP32 Dev Module を選択
  • ツール › ポート → 新たに増えた COM✕(Mac は /dev/tty.usbmodem✕)を選択

LED テスト ― L チカで動作確認

サンプルコード

#define LED_RED 32   // QumcumPRO の胸部 LED

void setup() {
  pinMode(LED_RED, OUTPUT);
}

void loop() {
  digitalWrite(LED_RED, HIGH);
  delay(1000);               // 1 秒間点灯
  digitalWrite(LED_RED, LOW);
  delay(1000);               // 1 秒間消灯
}
  1. 上記を IDE に貼り付け スケッチ › コンパイル でエラーゼロを確認
  2. スケッチ › マイコンボードに書き込む をクリック
  3. ステータスバーに “書き込みが完了しました” と出れば OK
1 秒周期で赤 LED が点滅すればハード・IDE 設定ともに正常

設定チェックリスト

項目 正しい値 確認ポイント
ボード ESP32 Dev Module 選択ミスすると書き込みに失敗
Upload Speed 921 600 bps 失敗時は 115 200 bps へ下げる
Flash Size 4 MB QumcumPRO は 4 MB フラッシュ搭載
ポート COM✕ / tty.usbmodem✕ 複数デバイス接続時は要確認

トラブルシューティング ― 落とし穴と解決策

  • シリアルポートが表示されない
    USB ケーブルのデータ線断線か、ドライバ未インストールを疑う。
  • 書き込み中に “Timeout”
    Upload Speed を 115 200 bps に下げ再試行。
  • LED が点滅しない
    #define LED_RED の番号が QumcumPRO と一致しているか確認。

ミニ用語解説

ボードマネージャ
Arduino IDE で新しいマイコン系統を追加する管理機能。URL 追加 → ライブラリ DL の二段構え。
Upload Speed
書き込み時のシリアル転送速度。高速過ぎると環境差で失敗する。
L チカ
LED をチカチカさせる最小サンプル。LED + チカチカ の略。
COM ポート
Windows が仮想シリアルポートに割り当てる番号。Mac/Linux では /dev/tty.*

FAQ

Q. QumcumPRO 以外の ESP32 ボードでも同じ手順で動く?

A. 基本は同じですが、LED ピン番号などハード依存部を読み替えれば動きます。

Q. ボードマネージャ URL を入れても ESP32 が検索で出てこない

A. URL の末尾に空白が混ざっていないか確認し IDE を再起動してください。

Q. シリアルモニタに意味不明な文字が並ぶ

A. シリアルモニタのボーレートと Serial.begin( ) の数値が一致しているか確認。

Q. Windows で CH9102/CP210x ドライバが当たらない

A. メーカー公式ドライバを管理者権限で再インストール。デバイスマネージャを要チェック。

公式ドキュメント & 参考リンク

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