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Claude Codeとは何か|料金・権限設定・記憶の仕組みを公式ドキュメントで整理【2026年8月版】

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Claude CodeはAnthropicのエージェント型ツールです。質問に答えるだけのAIと違い、ファイルを読み書きし、コマンドを実行し、Webを参照して、実際に作業を進めます。名前の印象からコード専用に見えますが、資料の整形やフォルダ整理のように、一行も書かない用途でも動きます。

筆者が使っていて思うのは、便利さより先に設定の勘所を知っておいた方が事故が少ないということです。以下は2026年8月27日時点の公式ドキュメントに沿って、契約前と導入直後に押さえたい点をまとめたものです。

Claude Codeの料金:Proプラン月20ドルに含まれるもの

Claude CodeはProプラン(月20ドル)に含まれます。価格は地域ごとに現地通貨で提示され、税を内税とする地域と外税の地域があります。上位のMaxは月100ドルと200ドルの二段階です。

見落としやすいのが枠の扱いです。公式サポート記事によると、ブラウザのClaude、Claude Code、Coworkは同じ上限を消費します。エージェントを長く回した日は、チャットの残量も減っています。

上限は二段構えです。

  • 5時間ごとにリセットされるセッション上限
  • アカウントごとに固定時刻でリセットされる週次上限

Anthropicが公表しているのは「無料版の少なくとも5倍」という相対値のみで、何メッセージ、何プロンプトという数字は出していません。検索で見つかる具体的な回数は、いずれも第三者の推計です。残量は/statusと設定画面のUsageで確認できます。

上限に達したときの選択肢

リセットを待つ、usage creditsを有効にしてAPI相当のレートで従量課金に移る、Maxへ上げる、の三つです。従量課金は明示的な同意が必要なので断ることもできますが、有効にしたまま忘れると請求が伸びる経路になります。

最上位モデルのFable 5も、プランとシート階層によってはこのcreditsに請求されます。/modelのピッカーに「Requires usage credits」と表示されるので、そこで判断できます。既定モデルではないため、選ばなければ課金は発生しません。

どこで使えるか

ターミナルのCLI、VS Code拡張、JetBrainsプラグイン、デスクトップアプリのCodeタブ、ブラウザ、モバイル、Slack。IDE利用もProプランに含まれ、ターミナルと同じ上限を共有します。

デスクトップアプリにはCoworkという別のタブもあります。こちらはClaude Codeの権限モードを使わず独自の権限設計を持ち、スキルもローカルの~/.claude/skills/ではなくアカウント側で有効化したものを読みます。同じアプリの中でも別系統だと考えた方が混乱しません。

権限モード:最初に確認すべき設定

Claude CodeはPCを直接操作するため、権限設計が使い勝手のほぼすべてを決めます。権限モードは6種類です。

分類器が事前審査dontAsk事前承認したツールのみBypass permissionsすべて

モード 確認なしで動く範囲
Manual(default) 読み取りのみ
Edit automatically 読み取り、ファイル編集、基本的なファイル操作コマンド
Plan 読み取りと、計画中の分類器承認済みコマンド
Auto ほぼすべて。

AutoはPro、Max、Teamで新規セッションの既定モードです。プランによる制限はなく、条件はモデル側にあります。Opus 4.6以降、Sonnet 4.6以降、Fable 5のいずれかで動きます。

Autoモードは何をブロックするか

Autoは放任ではなく監査役の配置に近い仕組みです。別のモデル(既定でSonnet 5)が実行前に各操作を審査します。既定でブロックされる項目は具体的で、curl | bashのようなコード取得と実行、本番デプロイ、force push、git reset --hardterraform destroy、シークレットをリポジトリ外へ送り出す変更などが並びます。連続3回または累計20回ブロックされると、Autoは一時停止して通常の確認に戻ります。

会話の中で「pushしないで」と伝えると、分類器はそれをブロック信号として扱います。ただしルールとして保存されるわけではなく、コンテキストの圧縮でその発言が消えると失効しうる。確実に止めたい制約は、設定ファイルのdenyルールに書くのが正解です。

Bypass permissionsについては、公式が「プロンプトインジェクションや意図しない動作への保護は一切ない」と明記しています。存在を知っておくだけでよく、使う場面はコンテナの中に限られます。

記憶の三層:CLAUDE.md、スキル、Auto memory

セッションをまたいで知識を運ぶ仕組みが三つあります。混同すると、動くはずの設定が動きません。

CLAUDE.md

あなたが書く指示書です。プロジェクトの前提、使うパッケージマネージャ、命名規則のような「常に知っていてほしいこと」を置きます。公式の目安は1ファイル200行以内。毎セッションの冒頭に全文が読まれるため、長いほどコンテキストを消費し、追随性が落ちます。

置き場所は4階層あります。組織の管理ポリシー、ユーザー(~/.claude/CLAUDE.md)、プロジェクト(./CLAUDE.mdまたは./.claude/CLAUDE.md)、ローカル(./CLAUDE.local.md)。上書きではなく連結され、ルートに近い方から読まれます。/initで下書きを生成でき、/doctorは既存ファイルの削減案を提示します。

ここで重要な性質が一つあります。CLAUDE.mdはシステムプロンプトではなくユーザーメッセージとして届きます。公式は、CLAUDE.mdやスキルに書いた禁止事項は要求であって保証ではないと明言し、強制はPreToolUseフックが行うと整理しています。「許可なく削除しない」と書くだけでは抑止として弱い、ということです。

別系統の保護は働きます。rmrmdirがルート、ホーム、作業ディレクトリとその親のような重要パスを対象にした場合、allowルールでもフックでも承認できない回路遮断が入ります。

スキル

業務手順を書いたファイルです。~/.claude/skills/<名前>/SKILL.mdに置くと/名前で呼べ、Claudeが判断して自動で呼ぶこともあります。プロジェクト限定にしたいものは.claude/skills/に置きます。呼び出し名はディレクトリ名がそのまま使われます。

Auto memory

Claudeが自分で書く記憶で、既定で有効です。~/.claude/projects/<project>/memory/に保存され、毎セッション冒頭に索引の先頭200行(または25KB)が読まれます。保存されるのは、あなたの役割や作業上の好み、与えた訂正、コードやgit履歴からは読み取れない事情。コードから導けるアーキテクチャやファイルパスは保存されません。

何を覚えたかは/memoryで確認できます。中身はただのマークダウンなので、編集も削除も自由です。設定で無効化もできます。

スキルを増やしすぎると、警告なく発動しなくなる

スキルについて誤解されやすい点があります。「必要な時だけ読まれるから何個作っても無害」という理解は正確ではありません。

公式ドキュメントによると、読み込まれるのは「セッション開始時に説明文、使用時に本文」です。本文が遅延読み込みされるのは事実ですが、説明文の一覧は最初から載っています。

しかもその一覧には、モデルのコンテキストウィンドウの1%という予算があります。超過すると、呼び出し頻度の低いスキルから説明文が削られる。名前は残るのに説明が消えるため、Claudeがそのスキルを選ぶ手がかりを失い、エラーも警告もなく発動しなくなります。/doctorで一覧のコスト見積もりが出ます。

回避策は二つ。frontmatterにdisable-model-invocation: trueを書くと説明文もコンテキストに載らず、自分で/名前と打つまでコストはゼロになります。副作用のあるスキルには公式が推奨しています。もう一つはskillOverrides設定でname-onlyにし、名前だけ載せる方法です。

本文の長さにも注意が必要です。一度読み込まれたスキル本文はセッション終了までコンテキストに残り続けます。公式は「読み込まれた後は毎行が反復コスト」と表現し、SKILL.mdは500行以内、詳細は別ファイルへ、と案内しています。

コンテキストとEffort

Proプランの既定モデルはSonnet 5です。Anthropic API上では常に100万トークンのコンテキストで動き、200K版の選択も追加課金も不要。既定では約967Kトークンで自動圧縮が走ります。かつてほど容量を気にする必要はなくなりました。

圧縮時に何が残るかは公式に表で定義されています。会話は構造化された要約に置き換わり、ツール出力の全文と中間推論は消えます。プロジェクトルートのCLAUDE.mdとAuto memoryはディスクから再注入されますが、paths:付きルールとサブディレクトリのCLAUDE.mdは失われ、スキルの説明文一覧も再注入されません。長い作業の途中で挙動が変わったと感じたら、この表を見ると原因の見当がつきます。

Effortは思考の深さの設定で、low/medium/high/xhigh/maxの5段階。既定はhighです(Opus 4.7のみxhigh)。低いほど速く安く、高いほど深く考えて時間とトークンを使います。/effortで変更でき、ultracodeという別枠の設定もあります。「必要な時だけ上げる」つもりで操作すると、実際には下げる方向に動かしていることになるので、現在値を先に確認するのが安全です。

セキュリティ:MCP連携の前に読むべき一文

MCP(Model Context Protocol)で外部サービスを繋ぐと、できることが一気に広がります。カレンダーの予定を参照させたり、ドライブの資料を下敷きに作業させたり。

そのうえでセキュリティのページに一文あります。Anthropicはコネクタを掲載基準に照らして審査するが、いかなるMCPサーバのセキュリティ監査も管理も行わない。自分で書いたものか、信頼できる提供元のものを使うことが推奨されています。

同じページはプロンプトインジェクションを独立した脅威として扱います。攻撃者が悪意ある文字列を混ぜてAIの指示を上書きしようとする手法で、権限システム、Web fetchの分離コンテキスト、初回のtrust確認などの防御が並びますが、公式は「いかなるシステムも全ての攻撃に免疫ではない」と結んでいます。

APIキーの扱いも整理しておきます。チャット欄に貼らないという原則は正しく、通常は.envという専用ファイルに手で書きます。ただし.envもエージェントが読めるファイルで、Autoモードの既定許可には.envを読んで対応するAPIに資格情報を送ることが含まれます。手元に置いたから安全、ではありません。なお「生きた資格情報をトランスクリプトやファイルに出力すること」は既定でブロックされます。

自分のPCを触らせたくない場合の隔離方法

不安を感じるのは妥当で、手段は複数用意されています。

いちばん手近なのは組み込みのBashサンドボックスです。macOS、Linux、WSL2でファイルシステムとネットワークを隔離し、セッション中に/sandboxで設定できます。より強い分離が必要ならdev container、その先にサンドボックスランタイム、コンテナ、VMという段階があります。

クラウド側で動かす選択肢としてGitHub Codespacesもありますが、無料枠の実像は把握しておいた方がいい。GitHub公式Docsによると、個人アカウントの枠は月120コア時間とストレージ15GB。2コアのマシンなら実時間で60時間です。GitHub自身が、この枠はオープンソース貢献や副業プロジェクト向けで、日常業務を無償で行うのに足る量を意図したものではないと書いています。停止中のCodespaceにもストレージ課金が続き、超過後は$0.18/コア時間、$0.07/GB月です。

Windowsで最初につまずく点

ネイティブWindowsではGit for Windowsの導入が推奨されます。なければPowerShellがシェルとして使われ、shell: bashを指定したスキルは失敗します。32bit Windowsは非対応です。インストールコマンドはPowerShellとCMDで異なるため、セットアップページの該当タブを確認してから実行するのが確実です。

よくある疑問

無料プランで使えますか
使えません。Claude CodeはPro以上のプラン、またはAPIキーによる従量課金が必要です。

MCPは他社のツールでも使えますか
使えます。MCPはAnthropicが2024年11月に公開した仕様で、2025年3月にOpenAI、4月にGoogle DeepMindが採用し、2025年12月にLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundationへ寄贈されました。現在は中立統治の共通標準です。

他のAIエージェント用の設定を流用できますか
AGENTS.mdを使っているなら、CLAUDE.mdから@AGENTS.mdでインポートすれば両方のツールが同じ指示を読みます。/initはCursorの.cursor/rules/やCopilotの.github/copilot-instructions.mdも読み取り、/importで他エージェントの設定を移行できます。

指示を必ず守らせる方法はありますか
CLAUDE.mdやスキルでは保証されません。フック(PreToolUse)かpermissions.denyルールを使います。前者はシェルコマンドとして固定のタイミングで実行され、Claudeの判断に左右されません。

導入前にやっておく三つ

筆者の運用でいちばん効いたのは、次の順番でした。

  1. /statusと設定画面のUsageで残量の見え方を把握する
  2. 権限モードの現在値を確認し、Autoが選べる状態か見る
  3. CLAUDE.mdを短く一枚書き、繰り返す作業を一つだけスキルにする

いきなり全部を設定する必要はありません。同じ指示を二度打った時、同じ訂正を二度した時が、CLAUDE.mdやスキルに移すタイミングです。公式もこの「トリガーが来たら追加する」という順序を推奨しています。

最後に一点。ここに書いた数字は2026年8月27日時点のものです。料金、上限、モデル構成はいずれも動きます。判断に関わる数字を使う前にはClaude Codeの公式ドキュメントを自分で開くのが、遠回りに見えて最短です。

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