10Gハブの爆音を完全攻略!静音ファン交換と10Gbps速度チューニングの全記録【保存版】

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――「せっかく10G光回線を引いたのに、ハブがF1マシンみたいな爆音で夜も眠れない!」
そんな悲鳴を上げつつ、私は今日もハブと格闘しています。
この記事は、FOXNE製6ポート10Gハブ(中身はTP-LINKのOEMらしい)を静音化しつつ、10Gbps近い速度を本当に引き出したいという執念で試行錯誤した全記録です。
DIY好き・ガジェット好き・そして静かな作業環境を愛するあなたの参考になれば幸いです。

そもそも10Gハブはなぜうるさいのか?

10Gクラスのスイッチは、SoCやPHYが40℃を超える高温体質。そのため小さな筐体でも「40 mm × 20 mm/約7000 RPM」の高速ファンをブン回して冷却します。
結果、無負荷でも実測47〜67 dB(A)と、デスクトップPCの3倍クラスの騒音源に。しかも筐体は金属製で共鳴しやすく、音が前面スリットからダイレクトに放出されるので耳に突き刺さるわけです。

爆音と戦う準備:静音ファン選び

静音化のカギは“風量×騒音×軸受け”のバランス。私が選んだのは、Noctua NF-A4x20 FLX

  • 定格5000 RPM/最大20 dB(A)
  • S‐AOベアリングで長寿命
  • オプションで低ノイズアダプタも付属

価格は約4200円。正直「ファン1個でラーメン3杯分かよ!」と悩みましたが、静寂はプライスレス。

【How-to】静音ファン換装 5ステップ

  1. 筐体を開ける – 背面と底面ネジを外し、金属カバーをスライド。内部基板とファンが姿を現す。
  2. 配線を確認 – 純正は2-pin(XH)、Noctuaは3-pin。RPM線(黄色)は不要なのでカット。
  3. 変換&はんだ付け – 2 pin→3 pin変換ケーブルを作成。ビニールテープで絶縁も忘れずに。
  4. 固定 – ネジ径M3が合わない場合はワッシャーと短ナットでサンドイッチ固定。
  5. テスト – 通電後、dB計で騒音・サーモカメラで温度を測定。アイドル36 dB/筐体表面37℃なら合格!

静音化の鬼門「共鳴」を潰す

ファンを静かにしても、フタを閉めた瞬間「箱鳴り」が復活しがち。
そこで私はホームセンターで5 mm厚の吸音スポンジゴムワッシャーを購入し、筐体の内側に貼り付け&ファンネジに挟み込み。さらに底面にシリコンインシュレーターを4点貼って接地振動をカット。
結果、フタを閉めても約34 dB(A)まで低減。深夜に隣室で寝ていても聞こえないレベルです。

10Gbpsは出るのか?速度チューニング大作戦

静かになったら次は本命、速度。昨日は5 Gbps出ていたのに今日は3 Gbps……。犯人は複数。

  • LANケーブル – Cat6で15 mは実はギリ。Cat6A か Cat7 に交換でCRCエラー激減。
  • NICドライバー – Intel X550-T2はドライバ23.5以降でスループット向上。古いままだと帯域制限が働く。
  • Jumbo Frame – 9000 BをON。Switch側も合わせないと逆効果。
  • Flow Control – OFFにするとCPU負荷↑だがTCPリトライが減って速度安定。
  • iperf3パラメータ – -P4(並列4)で帯域使い切り。単発だと半分しか出ないことも。

これらを総当たりで試し、深夜2時に実測5 Gbpsを達成!とりあえずビールで乾杯しました。

失敗談も正直に語る

① 静音ファンが回らない
低ノイズアダプタを噛ませたら電圧不足で停止→温度アラームで緊急シャットダウン。
② ゴムワッシャー忘れ
ファン固定ネジが筐体に共振して「ビビビビ…」と逆にうるさく。
③ Cat6ケーブルのまま
10 m超えると一気にパケットロス。Cat6Aへ即交換。

Q&A:よくある疑問を一刀両断

保証は無効?
筐体を開けた時点でメーカー保証は飛ぶと思いましょう。自己責任で!
ファンレス化できないの?
ほぼ無理。チップが90 ℃に達しパケドロップ祭りになります。
デスク下に置けば音は気にならない?
木製デスクなら多少マシですが、床がコンクリや鉄骨なら振動が伝わり逆効果。
8 Gbpsしか出ない…
WindowsならReceive Side Scaling(RSS)とLarge Receive Offload(LRO)を要確認。

費用まとめ&効果

項目 費用 効果
Noctua NF-A4x20 ¥4,280 騒音-13 dB
吸音スポンジ ¥980 共鳴-4 dB
Cat6Aケーブル(15 m) ¥2,600 速度+2 Gbps
ゴムワッシャー一式 ¥300 振動0.5 dB低減
合計 ¥8,160 静寂&8.7 Gbps達成

まとめ:爆音10Gハブは“手をかければ”優秀な相棒になる

最初は「もう返品しようか」と思ったFOXNEハブも、ファン交換+防振+配線最適化で別物に進化。
静けさを取り戻し、実測8 Gbps超えをマークした今、動画編集の大容量ファイルも数秒で転送できる快適ネット生活を満喫中です。
もし同じ悩みを抱える同志がいたら、この記事を参考に一歩踏み出してみてください。10Gの世界は、静かで速いほうが絶対に楽しい!

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