ITエンジニアに欲しい3つの力
年を重ねれば重ねるほど露骨に差異が現れてくるのが、①ドキュメント作成力②顧客との会話力③プロジェクトのマネージメント力で、この3つは、年を重ねたエンジニアに身につけておいて欲しい力です。
いつも意識してください
この3つの力を、若い時からいつもしっかり意識して働いておくだけで、10年後の自分が全然ちがった結果を生みます。
なぜ10年後に必要かなのか?
もしあなたが20代や30代の若いエンジニアなら、その10年後はある程度経験の積んだそれなりのエンジニアでしょう。
それなりのエンジニアになった時、プログラミング言語を使ってプログラムが作れるということはごくごく当たり前の事です。料理人が料理をできるのと同じ事です。もし料理人が料理作れなかったらそれは料理人とへ呼びませんよね。それとおなじで、プログラマーもプログラムが作れなかったらプログラマーとは呼びません。
料理人の場合、美味しいか美味しくないか?はすぐにわかってしまう事ですが、プログラミングの結果は正しく動く事です。正しく動くというのは、仕様通りの結果を出す事で、美味しいか美味しくないか?とは異なりますから、10年後にあなたがまだプログラマーをできていたのなら、それはそれなりに結果をだせるプログラマーなのでしょうから….少なくとも、結果としては成功していることでしょう!
当たり前に、最低限の事ができているのであれば、そこから先必要なのは、他の人より優れた、そこから先に問われる3つの力なのです。
意識の仕方1
簡単です!!毎日の仕事の中で下記を意識するだけです。
①ドキュメント作成力
今やっている仕事に与えられた仕様書や指示書などのドキュメントをただ読むだけではなく、そのドキュメントはわかりやすいか?わかりにくいか?を意識して読んでください。
読む時にペンを持って、わかりにくい所にチェックや?を入れて下さい。わからないのにわからないところを放置しないという事です。
特に箇条書きと文章の長さ、句読点などについてしっかり意識をしてください。
②顧客との会話力
上司や営業の人の、顧客との電話や会議の会話を傍聴しながら自分の中でつねに評価をしてください。
わかりやすいなあ!わかりにくいなあ!何を言ってるのかなあ!そんな言い方しても伝わらないだろう!俺ならこういうなあ!
がにおとへの使い方、口癖、口調、返答の仕方など、徹底的に、心の中で評価をして下さい。
③プロジェクトのマネージメント力
与えられた仕事に自分でスケジュールをたててから実行して下さい。
ガントチャートをもらったら、いきなり画面をみてキーボードをたたきはじめるのではなく、やらなければいけない作業の結果のための手順や内容を箇条書きして下さい。
順序をしっかり組み立てて、その日、その期間に与えられた仕事が終わるための項目を書き出して下さい。
そして、与えられた期間にどうしても終わらないと思っらすぐに上司と相談を行い、日程調整をしてからとりかかって下さい。
作業の箇条書きは、目標の時間を書くといいでしょう!これは何時まで、これはいついつの何時までと….自分でまずは予定立てることです。
予定通りにいかず、カバーしきれなくなってきたらすぐに上司と相談をする事です。
その時、どうすればカバーできるのか?自分で解決策を持って相談して下さい。
『すみません、このままでは予定をオーバーしそうです』というだけではなく、理由と対策をもって
『すみません、a.少しこの部分の仕様の理解が難しく、b.この部分のテクニックが調べても分からず、c.なかなか自分のコードでは目的の速度が上がらず苦労をして….時間通りできません。a.もう少し時間をくれませんか?b.プログラミングのヒントくれませんか?c.参考となるサイトやコードおしえてもらえませんか?』
などという相談を行なって下さい。
意識の仕方2
この3つの力は、おそらくどんな時にでも必要な力で、色々な場面で学習できます。
①ドキュメント作成力
自分の大好きなホームページや製品カタログ…それからゲームの攻略本や買った電子機器やスマホのマニュアル、全てだれかが誰かに伝えるために書いたドキュメントです。意識して目を通して読み評価をするだけでいいのです。
特にカタログはすごい!たったA4 一枚の紙の裏表だけで物を買わせてしまう。キャッチから説明そして写真や図を上手にならべて…
②顧客との会話力
食べに行った居酒屋さんの店員とのお話、買いに行ったゲーム屋との定員とのお話、昨日ライブで喋ったギターリストとの話….なんでもいいので後で評価をしてみましょう!
買うつもりがなかったものを店員との会話でついつい買ってしまったなんて時は特に…
③プロジェクトのマネージメント力
お打ち合わせ、会議をする際に、ペンとノートと、そして、卓上カレンダー!!もちろんスマホのカレンダでもいいので常にカレンダーを持って打ち合わせに参加してみてください。意識がかわります。
使えるエンジニアと使えないエンジニア
この3つの力は、年を重ねれば重ねるほど本当に顕著露骨に現れ、この能力がないエンジニアは、エンジニア寿命も短ければ、残念ながら収入も厳しくなります。
しかし笑い話ではなく、この力がない年配エンジニアが多いのです。誰にも習ってきていないのか?
『自分はドキュメント能力弱いので』
『自分は文章下手なので』
『自分は営業できないので』
『自分は人の管理下手なので』
『そんな事したくないのでプログラマーやってます』
では、使えません。
コード書けるのは当たり前、新人でもできます。多少綺麗なコードかけても、結果は同じです。
年を重ねたエンジニアに必要なのは….
3つの力、それを使えるエンジニアです。
これは、どれだけ相手に自分の意図をわかりやすく伝えるか?伝えられるか?という力なのです。
パフォーマンスの能力ともいえるでしょうか…
毎日意識して訓練してください