8.好印象を与え、仕事を増やす「プロ意識」の基本

ITぶつぶつ

エンジニアとしてキャリアを積む上で、技術力はもちろん重要です。しかし、長く稼ぎ続けるためには、クライアントやチームメンバーから「またこの人と仕事したい」と思われるようなプロ意識と、気配りのあるコミュニケーション力も大切です。

ここでは、ITエンジニアとして活躍し、収入を増やしていくために私が気をつけてきた「人間関係の基本」と「プロ意識」をご紹介します。このポイントを意識するだけで、信頼されるエンジニアとしてクライアントや周囲からの評価が上がり、結果的に「稼げるエンジニア」へと成長できるのではないでしょうか?

ただ、ここから書くことは本当にごくごく常識的なことなのですが、残念なことにこれができないエンジニアが多すぎます。特に、年配エンジニア…本当に残念な同じ年代の方々を見るたびに悲しい思いになります。

挨拶は大きな声で、はっきりと

「挨拶をきちんとすること」は基本中の基本ですが、意外にもできていないエンジニアが少なくありません。特に、昔ながらの「技術さえあればいい」という考えの技術者の中には、挨拶やコミュニケーションが苦手な方も多いです。

挨拶は人間関係の第一歩です。初対面の印象が良ければ、その後の仕事もスムーズに進みます。逆に、挨拶をせずに淡々と仕事を始めてしまうと、「感じが悪い」「一緒に仕事をしたくない」と思われる可能性が高くなります。元気な挨拶はっきりとした言葉で自己紹介をするだけでも、相手に良い印象を与えることができます。

清潔感を意識する

ITエンジニアはファッションに無頓着な人が多いかもしれませんが、清潔感は絶対に必要な要素です。清潔感があるだけで相手に好印象を与え、仕事の場でも信頼されやすくなります。

  • 服装
     洗濯された服を毎日身につけ、匂いが気にならないように心がけましょう。シンプルで清潔な服装が一番です。
  • 身だしなみ
     髪の毛や爪も定期的にケアし、特に夏場は体臭に気を配ります。香水のつけすぎには注意し、必要があれば、ミント系のスプレーやデオドラントを活用しましょう。
  • 口臭対策
     口臭ケアも重要です。クライアントや同僚と近距離で会話することもあるため、歯磨きや口臭ケアを忘れずに。

丁寧な「ありがとう」と「ごめんなさい」

「ありがとう」と「ごめんなさい」をしっかり伝えることも、信頼を築くための基本です。どんなに技術が優れていても、感謝の気持ちや謙虚な姿勢がないと周囲から敬遠されてしまいます。

ゆっくりと、深く頭を下げることで、相手に感謝の気持ちが伝わります。言葉だけでなく、相手の目を見て、にこやかに表情を作りながら感謝を示すことで、より良い印象を与えます。

お客様の空間を借りるときの礼儀

クライアント先で作業をする場合、ITエンジニアも立派な「お客様」の立場です。しかし、会社のデスクを借りて仕事をする場合は、周囲への配慮が必要です。

  • 席に着く前の一声
     「失礼します」「今日もお世話になります」など、周囲に気持ちよく挨拶をしてから着席しましょう。
  • 帰りの挨拶と後片付け
     仕事を終えたら、デスク周りを綺麗に整え、「ありがとうございました」と挨拶してから帰るようにします。ゴミが出た場合も、勝手に捨てずに「ゴミはこちらで処理してもよろしいでしょうか?」と一言確認すると良い印象を与えられます。

クレームへの対処:プロの意識

ITエンジニアとして、ミスやトラブルが発生した際の対応も評価に大きく影響します。仕事でクレームが発生した場合、まずは冷静に原因を把握し、誠意を持って対応することが重要です。

  • 誠意を持った謝罪
     クレームが発生した際は、内容の大小に関わらず、まず誠意を持って謝罪します。
  • 謙虚な姿勢で対応
     クライアントに対して謙虚な姿勢を持ちながら、問題の解決方法を提案し、真摯に改善策を講じます。自分がプロフェッショナルであることを誇りに持ちながらも、相手の意見や要望にはしっかり耳を傾けることが大切です。

相手の話を最後まで聞く

特にITエンジニアは、自分のアイデアや意見をすぐに伝えたくなることが多い職種です。しかし、相手の話を最後まで聞く姿勢を持つことが、信頼関係を築く第一歩となります。

  • 表情を意識
     相手の話を聞く際は、相槌や頷きで表情を出し、真剣に聞いている姿勢を示します。
  • 話を遮らない
     話の途中で口を挟まず、最後まで聞くことで、相手に「自分の話をちゃんと理解してくれている」と感じてもらえます。

飲み会でも礼儀を忘れない

仕事の場以外でも、飲み会やプライベートな集まりでの言動が、その人のプロ意識として評価されることがあります。親しき中にも礼儀ありを意識しましょう。

  • お酒の席でも敬意を忘れない
    お酒の席であっても、クライアントや上司に対しては適切な距離感を保ち、軽率な言動は避けます。肩を組んだり、馴れ馴れしい口調になったりすることは避けましょう。

プロ意識を持って仕事をする

最終的に、ITエンジニアとして稼ぎ続けるためには「プロ意識」を持つことが大切です。自分の技術を駆使して顧客に満足してもらうだけでなく、常に謙虚でリスペクトを持って仕事に臨むことで、他のエンジニアとは一線を画すことができます。

  • お客様をリスペクト
    クライアントの意図や気持ちを理解し、ただ言葉を受け取るだけでなく、その背景や真意を理解する努力をします。
  • 一緒に働く人をリスペクト
    自分のスキルや知識に自信を持つことは大切ですが、それが驕りや上から目線につながらないよう気をつけましょう。同僚や他部門のスタッフもリスペクトし、謙虚な姿勢で接することが、長期的な信頼関係につながります。

ITエンジニアとして「稼げる存在」になるためには、技術力はもちろん、日々の行動やマナー、プロ意識が大きな影響を与えます。挨拶や清潔感、丁寧なコミュニケーションといった「当たり前のこと」を意識するだけで、クライアントやチームからの評価が大きく変わり、結果的に新しい仕事や収入アップにつながります。

今後もITエンジ業界で長く稼ぎ続けたいのであれば、日常の仕事でのプロ意識や基本的なマナーを意識し続けることが重要です。多くのエンジニアは技術力に自信があり、自分のスキルを磨くことに集中しがちですが、実際に「稼げるエンジニア」として成功するには、人間関係や信頼を築く力が不可欠です。

他者に良い影響を与え、信頼を得るエンジニアになる

仕事での成功には、自分自身が周囲の人々に好影響を与え、信頼される存在になることが大切です。これはクライアントとの関係だけでなく、同僚や上司、部下に対しても同じことが言えます。特にIT業界ではプロジェクトのために多くの人と協力し合うことが多いため、周囲から信頼されることが長期的なキャリアや収入アップに結びつきます

  • 助け合いと情報共有
    プロジェクトで新しい知識を得たら積極的に共有する姿勢を持ちましょう。他者を助けることで、自然と信頼関係が築かれ、結果的に自分にも利益をもたらします。
  • 成果を共有し、チーム全体の成長を促す
    自分一人だけが評価されるのではなく、チーム全体の成功が評価されるような環境作りに貢献することも重要です。

自分のキャリア目標を定め、スキルアップを続ける

ITエンジニアとして稼ぎ続けるためには、自分のキャリア目標を明確にし、それに向けてスキルアップを続けることが不可欠です。キャリアの目標や方向性がはっきりしていれば、自分がどのようなスキルを磨き、どのようなプロジェクトに携わるべきかが見えてきます。

  • 目標設定
    5年後、10年後にどのようなエンジニアでいたいかを明確にし、逆算して現在の取り組みを決めましょう。たとえば、「10年後にはリーダーシップを発揮してチームを率いるエンジニアになりたい」という目標があれば、コミュニケーションスキルやプロジェクト管理スキルも身につけるべきです。
  • 学習と成長
    業界は急速に進化するため、最新の技術やトレンドに対応できるように学習を続けることが必要です。新しい技術や知識に積極的に触れ、トレンドに遅れないようにしましょう。

長期的な収入を得るための「価値」を提供する

稼げるエンジニアになるには、自分のスキルを単なる「労働」として提供するのではなく、相手にとって価値のあるサービスや解決策を提供する意識を持つことが重要です。お客様やクライアントに「このエンジニアと仕事がしたい」「またお願いしたい」と感じてもらえるような価値提供ができれば、自然と収入は増え続けます。

  • 顧客目線の価値提供
    クライアントが本当に求めているものは何か、どのような課題を抱えているかを理解し、ニーズに応えるサービスを提供することが重要です。
  • 問題解決能力を磨く
    単に指示を待つのではなく、クライアントの課題を分析し、自分から積極的に解決策を提案する姿勢が求められます。問題を見つけ、解決する力があるエンジニアは重宝されます。

キャリアにおける「付加価値」を意識する

ただの技術者ではなく、「付加価値を持つエンジニア」として成長することが、安定した収入を得るための秘訣です。例えば、プログラミング以外にもドキュメント作成力、プロジェクトマネジメント力、顧客との円滑なコミュニケーション力など、技術力以外のスキルも組み合わせて自分の価値を高めましょう。

  • 複数スキルを掛け合わせる
    コーディングだけでなく、マーケティングや営業の知識を持つことで、プロジェクト全体の視点で動けるエンジニアとしての評価が高まります。
  • 差別化ポイントを作る
    特定の分野に特化する、他にはない強みを持つなど、他のエンジニアと自分を差別化するポイントを持つことで、市場での価値が上がります。

稼げるエンジニアになるための「プロ意識」を持って行動する

ITエンジニアとして長く稼ぎ続けるためには、技術力だけでなく、日常の仕事での姿勢やプロ意識が大切です。挨拶や身だしなみ、コミュニケーションの仕方、クレームへの対応、そして周囲との信頼関係の築き方など、当たり前のことをしっかりと意識するだけで周囲からの評価が変わり、仕事の依頼や収入も増えます

他者に良い影響を与えるエンジニアになることで、自然と周囲からの信頼と収入が増える。

プロ意識を持って、自己研鑽を続けることで、長期的なキャリアアップと安定した収入が期待できる。

今からでも始められる「プロ意識」と「コミュニケーション力」を意識し、長期的に「稼げるエンジニア」への第一歩を踏み出しましょう。

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