転送ツールの設定
では、実際に作成したプログラムを開発ボードに転送してみましょう。転送するツールもこの統合環境に含まれています。転送ツールの起動アイコンをクリックします。
転送ツール(FLASHSimple)が起動します。
転送ツールメニューの「FALSH」を選択し、「Settings」を選択します。
転送ツールのセッティング画面が表示されますので、以下のように設定してください。同じ設定になりましたら、「OK」ボタンを押下して設定画面を閉じます。
「Port name」 はPC接続場所で異なります。
私のPCに接続したボードはCOM3として認識されたのでCOM3でセットします。
それぞれ皆さんはデバイスマネージャより、接続されたポートをあらかじめ確認しておいてください。
Device name :H8/3052F
Interface name :Direct Connection
Port name :COM3
Baud rate :9600
Mode :BOOT
今、行った設定を保存しておきます。「FALSH」メニューから「Save」を選択し保存しましょう。
「名前を付けて保存」が表示されますので、ここでは「h8」と名付けましょう。
この転送用ツールを使用し、開発ボードに作成したプログラムを転送します。具体的な手順としては、以下のような流れです。
①統合環境でプログラムを作成する
②保存する
③コンパイルをする
④ボードのプログラムスイッチを書き込みモードにし、リセットボタンを押す
⑤コンパイル後のファイル [mot]を書き込みツールで開発ボードに書き込む
⑤ボードのプログラムスイッチをRUNモードにし、リセットボタンを押すと開発したプログラムが動き出す
まだ分からない単語が並んでいることと思いますが、ここではプログラムを作成し、開発ボードに転送する一連のイメージだけ掴んで頂ければ大丈夫です。ツールを終了してください。
では、実際に開発ボードと、PCを接続してみましょう。
パソコンと開発ボードを接続
付属のACケーブルの片側をコンセントに指し、もう一方をボードの「電源ケーブル差込口」に差し込みます。根元までしっかりと差し込んでください。
プログラムスイッチ(②)が「通常モード(上方向)」になっていることを確認し、電源スイッチ(①)をONにし、リセットボタン(③)を押します。タクトスイッチ(⑦)を色々押してみてください!(まだ何もプログラムが入っていないので、何も動きませんね。これが正解です。)
では、実際に開発ボードとPCを接続しサンプルプログラムで作成したプログラム(MOTファイル)を転送してみましょう。
まず、USB-シリアル変換ケーブル用のドライバーソフトをインストールし、ボードが認識するようにセッティングします。
次に、パソコンのUSBポートにUSB-シリアル変換ケーブルを差すと、パソコン画面上に「新しいハードウェアが見つかりました」と表示されます。(または検出ウィザードが起動します。)
▼パソコンのUSBポートにUSB側をしっかり根元まで差し込みます。
自動的に「新しいハードウェアの検出ウィザード」が起動します。ソフトウェア検索のため、Windows Updateに接続しますか?と表示されますので、「いいえ、今回は接続しません(T)」を選択し、「次へ(N)>」を押下します。
インストール方法では「ソフトウェアを自動的にインストールする(推奨)(I)」を選択し、「次へ(N)>」を押下します。
検索が始まりますので、しばらくお待ちます。
以下のメッセージが表示されるとインストール終了です。
開発ボードの電源スイッチ(①)をOFFにしてください(POWERスイッチが消灯)。
電源の供給が切れていることを確認し、付属のUSB-シリアル変換ケーブルを開発ボードのCOMポートを接続します。
▼開発ボードの⑫転送ケーブル差込口にピン側を根元まで差し込みます。
プログラムスイッチ(②)を「書き込みモード(下方向)」にし、電源スイッチ(①)をONにします(POWERスイッチが点灯)。プログラムスイッチ(②)のモード切り替えスイッチの上にあるリセットスイッチ(③)を押下してください。(書き換えの前には、リセットボタンを押す必要があります。)
USB-シリアル変換ケーブルの接続は以上です。つぎは転送方法を覚えましょう。
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